日日是好日

OLのリアルライフです。毎日それなりであればいいんですよね。

【読書記録】今週読んだ本について(2/9~2/15)

 

こんばんは、めめです!

 

 

最近、自分がわーっと嫌になってしまい、ぐでぐでな生活を送っています(定期的にある)。こういうとき人に余計なことを言ったり、当たり散らかしたりしてさらに自己嫌悪に陥るんですよね。生きているだけで偉いといい聞かせながら、生きているとお金がかかるので、生きているからこそちょっとは頑張らないといけないのかなと思ったりします。

 

そんな何にもやる気がでない日が続いたので、ひたすら本の世界に閉じこもっていました。久しぶりに本を買ってホテルにこもったり、家でソファの隅っこを陣取って読みふけったり。

ではそんな1週間の読書記録いってみましょう!!

 

 

1.書店ガール3 著者:碧野圭

今回は3.11をテーマにしたお話でした。被災地の話もあり、東京で被災した人の話もあり。本の中に出てきたように3.11には人それぞれの記憶や思いがあるんだなと改めて思いました。私はまだ上京しておらず、直接的な被害はなかったですが、ちょうど人生の節目の時期でした。なのであの日のことは10年以上たった今でも鮮明に覚えています。

この出来事を過去のように扱うというのは間違いで、今も延長線で生活して生きている人がいるんですよね。私たちはたくさんの出来事の中で生きて、さらに生きていかなくてはいかない。その出来事とどう関わっていくのは一生の課題のように感じました。

 

2.アパートたまゆら 著者:砂村かいり

王道な恋愛小説です。運命的な出会い、胸キュン、勘違いのすれ違い。そのストーリーをどのように描くかは流行や年代によって違うのかもしれませんが、芯の部分って変わらないんですね。そして展開が読めるのにキュンと出来る自分の単純さを褒めたくなります。主人公が潔癖症という設定が必要なのかは分かりませんでしたが、主人公に個性を持たせるためには最近の話題、オタク、ちょっと悪い人なんかがいいのかもしれません。潔癖症というのは恋愛の少ししたハードルだけど、ゆるゆるな設定だったので、とっても難題になるわけでもない。全体に緩やかな設定だったからこそささっと読める一冊でした。

 

 

3.ひとりでカラカサさしてゆく 著者:江國香織

昨年末に販売された最新刊です。図書館で借りるとなると半年以上待つので旅行のお供に購入することに。この本も登場人物が多いですが把握出来る数。江國香織さんの中に出てくる登場人物が何故か緩やかな穏やかな時間をたどっている気がするから不思議です。いつも雨の中をしとしと静かに生きていくような感覚にとらわれます。生きるのにもがく様はなく、そこにいる。読んでいて心が安まります。あとは知らない熟語が良く出るので、日本語を知れる喜びもあります(私が無知なだけかもですが)。

小説にネットフリックスという単語が出てきたのにはびっくりしました。小説に書かれていたドラマを見始めたんですが、今のところハマり切れてません(正直)。

 

 

4.日日是好日 著者:森下典子

このサイト名にもなっている「日日是好日」。お茶の世界では良く聞く言葉なんですね。お茶の世界に関しては全くの無知ですが、読んでいて五感が研ぎ澄まされ、些細な喜びに気がつけるって素晴らしいことだなと感じました。忙しさの渦中にいると些細な喜びはちょっとした嫌なことにかき消され、大きな喜びもそこまで受け止めきれない気がします。最近はまさにそれだったので、この本を読みながら反省しました。

このエッセイは映画にもなっているみたいなので見てみたいなと思います。Netflixでもみれるらしい!!

 

 

5.東京すみっこごはん 著者:成田名璃子

シリーズものの第一弾。でもこの一冊でも十分に簡潔していたように思います。美味しいご飯は生きるために欠かせないもの。この小説に出てくるご飯はどれも家庭料理なのにたくさんの気持ちに包まれて大事に描かれています。今日はつい小説につられてお昼ご飯にクリームコロッケを食べてしまいました。

人の手料理を食べる機会はほとんど無いんですが、もう少し自分のための料理をしてもいいのかなとか思ったりして。家族へ作るのと自分のために作るのって違う気がするんですよね。

 

 

6.雪のなまえ 著者:村山由佳

久しぶりに村山由佳さんの作品を読みました。単純に話の概要を言うといじめられて不登校になった女の子が田舎に引っ越してきて成長するお話。こういうとありがちで陳腐なストーリーな気がしますが、田舎の変化を拒む姿や新参者のなんでも新しいことに手をつける姿などとても丁寧に忠実に記されているように思いました。田舎に行けば癒やされて、心穏やかに成長できるというのは非現実的な夢物語だと思っています。ただ、誰が周りにいて助けてくれるか、怒ってくれるか、褒めてくれるかだと思います。そこをきちんと書かれていたので、すごく好感が持てました。

 

 

今週は6冊です!

読書に非現実感や違う世界にトリップすることを望んでいる節があるので、小説内に最近のワード、今回でいうとNetflixとかInstagramが出てくると未だにびっくりしてしまいます。毎日当たり前に利用しているにも関わらず、読書の中では現実を求めておらず、適応出来ていないのかも。皆さんはいかがでしょうか?

 

今週はもうちょっと元気出して、少しずつ出来るところから始めたいと思います。

 

では!!!