日日是好日

OLのリアルライフです。毎日それなりであればいいんですよね。

【読書記録】今週読んだ本について(7/20~7/26)

こんにちは、めめです!!!


最近、有言実行すべく午前中は図書館にいますが、人が全然いない!夏休みなのに閑散としていて、私としてはラッキーです。今日は目の前のテーブルでサラリーマンがスマホをいじりながらうとうとしています。それもよし。


では今週の読書記録です。
いつも記録している読書記録以外にビジネス本やエッセイを読んだりしているので、日々ひたすら読書している感じです。日焼けと暑さに耐えられるんだったら、海辺で読書とかやってみたいですね。ではいってみましょう!!


1.手のひらの京 著者:綿矢りさ

京都の良さだけではなく、京都の怖さが伝わってくる一冊。よく言う「京都の人を怒らすと怖い」という話ではなく、京都という場所で生まれ育つと見えない力で、気がついたら押し戻されている不思議な怖さについて。主人公はその怖さを感じつつ、好きだからこそ一旦離れて、故郷の良さを再認識しようとします。私も上京して初めて気がついた故郷の良さがあります。あえて離れるというのはモノ、場所、人どれにも共通して必要なことなのかもしれません。


2.姑獲鳥の夏 下 著者:京極夏彦

やっと下巻を借りることが出来ました!終戦間もない日本でのミステリー小説です。怪奇現象×精神医学×ミステリーの構造で、夏にぴったりのお話かなと思います。最近は科学捜査がメインのミステリーを読むことが多かったですが、どんな状況でもミステリーというのは成立することを再認識。根拠があり、解明できるからこそ「不思議なことは何もない」んですよね。


3.僕は勉強ができない 著者:山田詠美

主人公はモラトリアム期真っ只中な男子高校生。主人公の達観しているのに嫌味さがないところに好感が持てます。著者が大人にこそ読んでほしいと書いていましたが、読むとその意味が分かる一冊です。大人になると知らず知らずのうちに世間や周囲の影響で思考が凝り固まり、他の意見を受け付けなくなってきます。自分の考えが凝り固まっているのでは?!と振り替えるきっかけにもなります。


4.森に願いを 著者:乾ルカ

(恐らく)北海道の一角にポツンとある森。その森の森番と悩める主人公が織り成す短編小説。自然が人の心の痛みを癒すのではなく、人と交流すること、作業することも主人公たちが自分自身の痛みを受容するきっかけになるのかなと思います。受容って案外難しいことですが、安全な森のなかでそれが出来るというのは非常に羨ましくなります。


5.月と六ペンス 著者:サマセット・モーム

急に家族を捨て、画家を目指した一人の男を第三者目線で書いた小説です。この小説に出てくる画家の性格はとにかく破天荒。その男の意外な過去や予想外な事実が記されている訳でもないので、こんな人生もあるんだなっとぼんやりしか思わないのに、なぜか読み進めてしまいます。あと小説内に女性の「愛に似た感情」について書かれていたのですが、ちょっとどきりとしました。


6.白いしるし 著者:西加奈子

好きになった人から生き方さえ左右される大恋愛小説。どの登場人物も上手くいかなくて、でも全身全霊で相手にのめり込んでいく姿は怖くもあり、羨ましくもあります。私たちは恋愛の仕方を習ったことがないのに、自分自身の経験と人の体験談だけで、習得していく必要があることを思い出しました。あと主人公のように色が発光していると感じるのはいいな。


7.彼方の友へ 著者:伊吹有喜

実話ベースの小説です。恋愛要素もありつつ、終戦前の男尊女卑の世の中で一人の女性が作家そして編集者として活躍してきたお話。この時代に女性が活躍するというのはどれくらい大変だったのだろうかと考えるだけで胸が痛みます。でも主人公が「泣いてはいけません」と自分に言い聞かせ、常に前を向いて進んでいく姿はとてもかっこよく、好感が持てます。


今週は7冊でした!
毛嫌いせずに色んな小説を読むようにしたことで、少しずつ戦争があった日本というものを考えるようになりました。自分のやり方ではありますが、日本の歴史を知りたいなと思います。


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では!!!