日日是好日

OLのリアルライフです。毎日それなりであればいいんですよね。

【読書記録】今週読んだ本について(1/4~1/10)


こんにちは、めめです!!!

今年は目標も立てずに頑張っていませんが、読書にゲームに楽しい日を過ごしています。あとここ数年はネトフリ難民で、これといって見たいのがない状況だったのですが、最近は気になるのがいっぱいで楽しいです。アニメもドラマも面白くて、『リコリス・リコイル』『ウェンズデー』『今際の国のアリス』なんかを見ました。

さて、今週の読書日記です。ネトフリはジムでしか見ないので読書に影響はありません。図書館も再開され、たんまり借りてきました。では今週もいってみましょう!!


1.そして、バトンは渡された 著者:瀬尾まいこ

映画化されて話題になった本作。涙が溢れるほどの感動はしませんでしたが、瀬尾作品特有の優しい心地よさがあります。読んでいると「ああ、頑張らなくていいんだな」と思えるし、家族や友人とかそんなカテゴリーに縛られなくても自分にとって大切な人の傍にいれればいいんだなと思えます。柔らかな優しさに心が緩やかになる気がしました。


2.人間失格 著者:太宰治

こういう文学って読みにくいし、学生運動や左翼とか熱くて白けて重いという勝手なイメージがありました。でも読んでみると文体は読みやすく、苦手な時代背景はもちろんあるけれど「人間」といて生きるスタンスや苦しみが分かりやすく表現されていて興味深かったです。やっぱり人間って簡単に人間を止めることが出来ないんだなと改めて思いました。人である限り、誠心誠意全うしたいとは思わないですが、受け入れることはしないとなのかな。


3.シルエット 著者:島本理生

筆者が10代のころに書いた3作が収められています。大人になりかけている中高生の恋愛ってなんでこんなにまっすぐで綺麗なんだろうと懐かしくもあり、羨ましくもありました。この作品を読むと10代に相手のことを純粋に好きであり、その周りの空間や天気、気候をすべて感じ取れるくらいに素直で真っ直ぐであり続けてほしいと希望を押し付けそうになります。目に映らない相手のバックグラウンドを勝手に見えるようにしないでほしいし、そうなりたくなかったな。


4.さよならドビュッシー 前奏曲 著者:中山七里

以前読んだ「さよならドビュッシー」のエピソードゼロ。主人公は岬先生ではなく玄太郎おじいちゃん。現実にこんなおじいちゃんがいたら恐ろしいし、ゆとり世代の私には辛いかもしれませんが、道理が通っていて、真っ直ぐな性格なので登場人物としては大好きです。あとは生命力が強いところも。玄太郎おじいちゃん編を出来れば長く読みたかったなと思わせる作品でした。


5.すべて見えない光 著者:アンソニードーア

第二次世界大戦中のお話です。この作品の感想や要約は凄く難しい。物語として一瞬だけ運命、光が交わるのですが、すぐに過ぎ去ってしまう儚さ。瓶詰めされた桃の香りや甘さ、身を寄せ合いながら聞くラジオ、指でたどる物語。どれも淡く優しいようで切ない。この作品を読んだ後、自分の五感を働かせて今の時代をきちんと感じ、自分に刻み込めているだろうかと自問自答しました。


以上、5冊でした。
なんだか今週読んだ作品は淡い優しさを感じつつも、気を抜けば冷たい風にあおられる、そういったものが多かったように思います。もっと五感を働かせて、自分の今感じれるすべてを感じたいですね。

にほんブログ村 本ブログへ
ランキングに参加中です!
クリックしていただけると嬉しいです。

では!!!