日日是好日

OLのリアルライフです。毎日それなりであればいいんですよね。

【読書記録】今週読んだ本について(10/22~10/28)

こんにちは、めめです!!!

眠い、ねむい、NEMUI―!!!!!どうしてか分からないけれど、とてつもなく眠い。そして頭が痛い。もちろんジムもサボったし、仕事中もあたまがクリアな時が1時間くらいしかなかった。よかったのは珍しく走り回ることが多かったので、仕事中に気を失うことがなかったことですかね。今の望みは睡眠時間の要求に対するふり幅を小さくすることと、持久力を向上することです。時間は平等なはずなのに、与えられた時間をコントロールする能力が低すぎる。


さて、今週の読書記録です!
今週も素敵な本に出会いました。約10年前の本で、刊行当初に読んでいたらまた違ったのだろうなと思うと少し悔しいくらいです。でも今出会ったのも運命。今読むからこそ感じることがあるのだろうな~と思います。では、いってみましょう!!!


1.悪の芽 著者:貫井徳郎

学生時代にいじめた同級生が無差別殺人起こした。どうやら同級生はいじめられたのち、不登校になり、中々社会生活に苦労していたようだ。同級生が犯行を起こした根源は自分のいじめなのか?見えない事実に苦しむ主人公は犯行の意図を知るべく調べ始めます。調べれば調べるほど、主人公は自分自身の傲慢さと浅はかさを知ることに。小説内の「人間は進化の過程」という発想は感心したと同時に、今後さらにいいほうへ進化するというのは単なる希望に過ぎず、弱肉強食を基本とする動物的存在に退化する可能性はないのか?という疑問が強くもなりました。


2.最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常― 編集:二宮敦人

筆者の奥様が東京藝大在学中だった縁から在学生にインタビューし、まとめた一冊。音大と芸大が一緒になった日本最高峰の大学に潜入したノンフィクションエッセイです。インタビューの中にはKing gnuの井口理さん(当時学生)なんかも出てきて、やっぱりトップの芸術家を輩出する学校なんだなとしみじみ感じます。芸術を学ぶ人たちの生い立ちや考えを知り、その奇抜さの中に楽しさや面白さを求める純粋な気持ちがあることを知りました。売れること、利益を得ること、認められること。そういった客観的指標を軸にはせず、自分の心に従う彼らの姿は本当に輝いて見えます。自分は何をするにも利益や損得勘定ばかり働いているなと反省しました。純粋に楽しいことをしたい。それが仕事であってもなくても、利益になってもならなくても。その考えが軸となるものが一つ欲しいし、大切にしたいなと思います。


以上、今週は2冊になります。
刊行されたころ、今思えば東京藝大近くに住んでいました。もしあの頃にこの本を読んでいたら、大学周辺を散歩したり、学際に潜入していたりしていたと思うと少し悔しいです。一方で、あの当時、このエッセイを読んでいても、利益にならない楽しさへの追及には不安や「そんな夢みたいなことを・・・」とどこか卑屈に感じていたのではないかと思います。そのころ、社会という現実の海に放り出された直後で、毎日怒られ、自分の実力のなさや理不尽さに泣き、成果はすすめの涙ほどの給料にしかならないという現実に落胆していた時期でした。でも、社会人になってから幾分かたち、「楽しさとは?」と考える時期に突入したからこそ、このエッセイがさらに響いたように思います。その点では、やっぱり出会うべく時期にして出会ったのかなと思っています。

では!!!!