こんにちは、めめです!!!
夏休みに向け、多忙週間に入っています。こんなことはめったにないのですが、ギリギリブログを更新出来ているのでこの多忙さも大したことないのだと思います。夏休みは特に予定もないので、結局パン教室か野球観戦かバイト、合間に読書といつもと変わらない日常になりそうです。どこかに行きたい特別なことをしたいという欲求がないのでそれで満足です。
さて今週の読書記録です!
前回は読み切れなかったもの、挫折したものが突如として読めるようになったり理解出来るようになったりする時って面白いですよね。読書に練習は不要だと思っているので、自分のタイミングで読める本、読めない本があると思っています。では、いってみましょう!!!
1.テスカトリポカ 著者:佐藤究
アステカ神話における主要な神の一つであるテスカトリポカ。「煙を吐く鏡」を意味し、赤青白黒の4兄弟神と言われています。鏡とは単なる鏡ではなく黒曜石の鏡のことを言うそうです。神話という名の宗教。この神を崇める麻薬カルテルの4兄弟のうち生き延びた一人が中心となって話が進みます。敵から逃れ、国境を越えた臓器売買、仲間であるファミリア(家族)の裏切り、最終的には誰が生き残るのか。そして信頼できるのは神なのか、それともファミリアなのか自分なのか。何を信頼して生きていくのか、自分自身の取り巻く環境とは全く異なる世界線が描かれているにも関わらず自問自答してしまいます。神話がとても宗教ちっくなので、「生贄」という理解はどこかの国にもしかしたら日本の知らない集落にもまだ存在するのではと思うと読み進める度に恐ろしさが増します。
2.街とその不確かな壁(下) 著者:村上春樹
壁の中の世界から抜け出した主人公は遠く離れた町の図書館館長に職に就きます。この図書館によく来る少年が自分を「壁の中の世界」に連れて行ってくれと頼みます。果たしてその要望に応えられるのか。そもそも主人公は壁の中の世界から抜け出せているのか。村上春樹作品に出てくる主人公は規則正しい生活を過ごしていて、かつ清潔感があり、行動様式がとても好ましいです。恐らくこういう人はいないと思っているからより強く惹かれるのかもしれません。特に主人公が前館長のお墓参りを行ったのち、コーヒーショップでコーヒーとマフィンを嗜むシーンがとても好きです。
以上、今週は2冊になります。
「テスカトリポカ」は以前途中で挫折しているんですよね(理由は忘れましたが恐らく難しすぎたんだと思います)。今回も完璧に理解して読めたとは言い難いですが、世界観は楽しめたし、飽きることなく読むことが出来ました。あと久しぶりに村上春樹作品を読んだら「ねじまき鳥クロニクル」を再読したくなります。夏休みに読むのもいいなと思っています。
では!!!!