日日是好日

OLのリアルライフです。毎日それなりであればいいんですよね。

【読書記録】今週読んだ本について(7/27~8/2)


こんにちは、めめです!!!


さて、本日は読書記録です。
今月もお暇なのでひたすら読書。ここ数日は危険な暑さなのでインドアに磨きがかかっています。では今週もいってみましょう!


1.ベルリンは晴れているか 著者:深緑野分

戦時中のミステリー。犯人はやっぱり!という気持ちと意外!という気持ちの両方。ミステリーの中にもこの時代を生きる難しさや辛さも描かれています。戦時中は戦争だけじゃない。人々の生活や思い、辛さが必ずあるんですよね。戦争とは関係ないミステリー。でも戦時中だからこそ出来たミステリーです。


2.太陽の塔 著者:森見美登彦

実に森見色の強い小説です。黒歴史中二病、妄想。でもきっとどこかしら皆こういうところがあって、その色が濃く出ているのか、内に秘めているのかの違いなのかもしれません。この色を強く出しても許される大学時代っていいなあ(遠い目)。


3.今夜、もし僕が死ななければ 著者:浅倉ナオト

死期が見えるという能力を持つ主人公。そんな主人公は周囲の見えた死期と向き合い、その中で自分の持った能力とも向き合っていきます。この小説の海から生まれて海に帰るという考えが好きです。あと、この小説は各章が実在する映画とかかっていて珍しいなと思いました。ドラえもんのstand by me見たいな。


4.花が咲くとき 著者:乾ルカ

乾ルカさんの小説が気に入り、今回はこちらを選んでみました。老人と少年の2人旅。主人公の少年は旅で出会った人達から色々なことを学び、自分の人間関係を振り返っていきます。幼少期に家族意外と過ごした時間や指摘されたことって、成長しても色濃く残っていますよね。この小説を読んで、懐かしい気持ちがふわっとよぎりました。


5.満願 著者:米澤穂信

狂気的な短編集。どの話も最後にヒヤッとします。特に私は「柘榴」が恐ろしかったです。自分の娘が自分以上に夫へ心酔し、起こす異常な様もそうですが、その異常を指摘せず、自分で気がつくしかないと知って手放す母親にも怖さを感じました。読んだ本の内容は忘れがちな私でも時折思い出すくらいの怖さがあります。


6.絶望に効くブックカフェ 著者:河合香織

文中では感情とその感情に焦点をあてた2冊の本を紹介しています。人間関係とは?恋愛とは?など本から考察し、進められます。私は「こういうことがこの本から読み取れますよ」と先に言われているようで、あんまりこの本とは相性が良くなかったです。集中出来なかったせいか、読むのに結構時間がかかりました。


7.思い出トランプ 著者:向田邦子

初版が1980年代ということもあり、時代背景に古さを感じますが、なぜか小説の中身は全く古いと感じない!!人のあり方や抱える秘密は今も昔も変わらないからなのか、やはり向田邦子さんの書き方が素敵だからなのか。
やっぱり自分が秘密を持っていると他人の秘密に敏感に気がつくことが出来るのでしょうか。似た者同士の匂いって嗅ぎわけることが出来るのかと思うと人間の敏感さと愚直さを感じます。


8.破局 著者:遠野遥

主人公は健康的な肉体を持ち、勤勉で規則正しい大学生。なのにすごく暴力性を感じます。主人公の見え隠れする暴力性に恐怖を感じつつも主人公の過去(特に幼少期)を知りたいと思ってしまう不思議さがあります。正しさは時には凶器。正しいって何なんでしょうか。怖いですが知りたいのが正しさかなと思ったり。


今週は以上8冊です。
最近は毎年夏になると発行される各出版社の冊子から本を選択しています。最近は「新潮文庫100冊」から。
昔からこの冊子が大好きで、この冊子を眺めながら次はどの本を読もうかな、これ買ってもらおうかなとあれこれ考えていました。読書感想文は嫌いだったけど、夏の読書は昔から大好きです(結局季節は問わないけど)。



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では!!!