こんにちは、めめです!!!
段々と涼しくなってきましたね。朝晩が涼しくなると秋らしさが増すので、嬉しくなります。でも寒いのは得意ではないので、これぐらいでとどまってほしいのですが、秋って短いですよね。すぐにコートとかマフラーが手放せない季節になるんだろうな・・・(遠い目)
さて、今週の読書記録です!!
今週は短い小説が多かったように思います。移動が多かったので、状況的にもさらっと読めるものはありがたかったです。では、行ってみましょう!!
1.タイニータイニーハッピー 著者:飛鳥井千砂
一度読んだことあるはずなのにあらすじを見ても内容が思い出せない!ということで再読。読みだして2ページ目くらいでなんとなく内容を思い出しました。そうそう、ショッピングモールを中心にいろんな登場人物の物語が展開されるんですよね。小さな幸せに気が付き、それを大事にすること。簡単なようでこれが一番難しい。こころをあたため、前を向かせてくれます。今の私にはとてもピッタリなお話でした。
2.DRY 著者:原田ひ香
貧困、介護。生まれた環境によって人の使命や役割は必然と決まってしまうのだろうか。この小説はそんな社会問題を重く、苦しく描いています。こんな問題を直視するのは苦しい、出来れば関わりたくない。でも放置するわけにはいかない。気持ちが微妙なラインを揺れ動く問題だからこそ、社会はそう簡単に動けないのではないかとも思ったりしました。
3.怪笑小説 著者:東野圭吾
ちょっとブラック、でもクスリと笑ってしまう短編小説です。東野圭吾の解説まで読み切るのがおすすめ。どのお話も面白いですが、「あるジーサンに線香を」は切なく、これから迎えるであろう自分自身の老いについても想像してしまいました。どんどん知り合いも減り、漢字も思い出せなくなったとき、また少しでも前に向ける状況を自分で見つけることが出来るのでしょうか。
4.スタッキング可能 編集:松田青子
こちらも短編集です。小説だけれどリズミカルな詩っぽくもある。登場人物の感情に移入するというよりもリズミカルな文章の中にふとした時、共感・好きな部分を見つけることが出来ます。おそらく、理論や登場人物の把握は読み込まないと無理なんじゃないでしょうか。合間合間に出てくる「ウォータプルーフ嘘ばっかり!」という話はくすっと笑えて好きなお話です。
5.深夜特急5 著者:沢木耕太郎
ついにヨーロッパへ。旅でコミュニケーションを取ることは孤独から救い、自分というものを維持出来る手段なのかなと思います。主人公はコミュニケーションをとり、そして日本語を欲し、自分の引いている一線を越えそう、または踏んでしまっても戻ってくる。また旅に出たから成長したのではなく、旅を振り返るからこそ成長出来るように思いました。
6.魔球 著者:東野圭吾
最後まで犯人について悩まされました。それはみんながついた優しい(?)嘘に惑わされたから。一野球ファンとしては今の時期ということもあり、胸がしめつけかられる思いでした。自分が努力してきたもの、その努力の仕方しか知らない場合、すぐに舵を切り替えるのはとても難しいことだと思います。
以上、今週は6冊でした。
最近は同じ本を繰り返し読むのもいいなと思います。読む時期や環境によって、小説の背景を思い浮かべる場所も感じることも違ってきますもんね。面白いです。
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では!!!